毎週水曜日はNO残業デー

仕事で気になったこととか音楽のこととかを書いたり書かなかったり

【第1回】「mixiは時代遅れ」は社内で禁句だったーの続き

某サイトに掲載された某SNSの元社長さんがスタンフォード大で行なった講演のスピーチ書き起こし記事が話題になっていたのですが、記事タイトルも煽りっぽいのから微妙に修正されたのち、大人の事情で記事が丸々削除されてしまったぽいです(元記事は消えてるのでこっちのURL貼っておきますね)。

webcache.googleusercontent.com

ソースとなっている動画は今でも普通にYouTubeで閲覧できます。

www.youtube.com

で、本題。

動画をみていたら、某サイトに書き起こされていたのは1時間の動画のうちの冒頭から17分程度が書き起こされているのみで講演自体は約40分、質疑応答が20分くらいありました。

物議を醸している記事でしたがさすがに半分にも満たない講演内容を読んであーだーこーだ言うのはいかがなものかと思いますし(ぶっちゃけ釣りタイトルだっただけな気もする)、続きは近日公開、と記載があったものの、きっと近日公開されないだろうと思いますので、ちまちまと書き起こしたいと思います。正直、数分書き起こすのに数時間かかってます。某サイトの中の人すげえと思いました。今回書き起こしたのは記事になっていた17分40秒のところから20分7秒まで、です。暇な学生ではないので第2回は気が向いたらやります。プロの翻訳家でもないですしライターでもありませんでの正直聞き取れないところもありました。単語も間違ってるでしょうが聞き取った原文も恥ずかしいですが貼付けておきます(聞き取れなかったところはxxxxとかにしてます。)翻訳もかなり怪しい(こんな感じかなーっで訳したところも多々)ところもありますので、くれぐれも生暖かく見守ってください。

3つの不可欠な価値

[00:17:40] 

ミクシィSNSを提供する会社でした。ですので、普通に考えてミクシィの価値はSNSとしての価値だと考えるのはとても自然なことでした。ですが、そういった問題は見方を変えると会社の他の側面を見いだすことができます。ミクシィ社の根本的な価値はこれらでした。

f:id:zunzi:20150607212946p:plain

まず一つ目はサービス開発の能力があることでした。たくさんの優秀なエンジニアを抱えいたので、ミクシィは新しい何かを内製する力を持っていました。

2つ目はキャッシュです。自由に使えるキャッシュが1.2億ドル以上ありました。稼いだキャッシュはありましたが積極的に新しいビジネスへの投資をしておらず活用できていませんでした。

そして3つ目はミクシィというブランドです。世界的にはインターネットユーザーはミクシィという名前を聞いたこともないし、サービスも使ったこともないようで私も驚きましたが日本ではとても有名でポピュラーな存在でした。

これらの不可欠な価値は私がスタートアップを自身で運営していた時にはなかったものです。これらの価値はとても貴重なものでしたが、ミクシィは最大限活用できていなかったのです。

私がスタートアップを経営していたとき、しばしばキャッシュが尽きてしまう悪夢にうなされ真夜中に目が覚めるということがありました。こんなスタートアップ経営のメンタリティと比べてみるとミクシィはよりベターで簡単な状況と言えました。なぜなら、より多くのあらゆるリソースがありそれらを活用することができるのです。正直に言うと、それほど不満を言うような状況ではなく、直感的はなんとして打開しなければならないと考え、具体的にはどのようにするかとはなかったが(ちょっと訳不明)会社を変えていくことができる人々と始めました。

[00:20:07] 

[00:17:40] 

so on the common sense,mixi was a company of social networking  service. and it is quite natural to regard that the value of mixi is value of social networking service  mixi.

but issue shift your perspective on it.you can find other aspect of company to me.

The fundamental value of mixi were them.

First of all,capability of service development.we have a lot of engineers who are very talented out standing experience and those talents are not what are they compete seen japan had.so which means that mixi could create something new internally.

The second one is cash.so we had abandoned cash was more than 120M USD.and we raised tons of cash from the market as a mixi was profitable was ok. but, we didn't actively invest those tons of cash in new business.so that was what we could utilize.

Third one is mixi bland.In Japan,almost all internet users have heard of mixi,even they have never used it.Today,I'm very surprised that so many people have heard of mixi but mixi was very popular very famous in Japan.and these essential values that what I couldn't get when I was running my own start up.they are very valuable but mixi was not fully utilizing those values.

so well, when I was running my own start up.I often had nightmare of running out of cash.I screamed and wake up at midnight. you know compared to that kind of  mentality at startup. it is mach better. you know mixi was much easier and much better situation. because we had a lot of resources we could leverage.so thinking of that actually to be honest, I felt easily with complain went on and somehow I intuitively felt that I need it to fixed it.and I,,there is no particularly somehow I felt so, I started  up,found out right people to work with and started it changing company together.

[00:20:07] 

月1時間でも「無料」だったらそれはフリーミアムだろ

おはようございます。ずんぢです。

MCNのことを書きます、と言っておきながら今回もAWA MUSICネタの続き。トップのお二方のインタビューが掲載されまして、とても興味深い発言があったのでチェックです。

これって、実質フリーミアム

business.nikkeibp.co.jp 

その点、AWAは90日間は無料ですが、それ以降はお金を払うか、やめるしかない、という点でスポティファイとは違うと。

松浦:基本的にはそうですね。まったく使えなくなってしまうのはまずいので、1カ月あたり1時間の無料利用枠をひとまず設けようと。お試しのフリー部分は、わずかに残ります。ですが、基本的にお客さんは360円のライトコースか、1080円のプレミアムを選ばざるを得ないという、有料会員に根ざしたサービスとなっています。 

これはものすごい一歩じゃないのかなって思う。実質フリーミアムの壁超えたろ、と。3ヶ月後はフリープランに移行します、と表現がされていてフリープランがどんなものなのかサービス上でもまったく言及されていなかったのに、キャンペーン的なものではなく、月1時間でも「無料」に踏み込んでUXを提供しますって経営者が明言。

まあ、でもこれが有料になったらお金払えるか?って言われたら、今のところおれは払えないな。今はタダだから使ってるって感じだなやっぱ。

じゃあまたのー!

電気通信事業の届出を出した感想

どうもこんばんは。ずんぢです。

ブログって続けることが大事ですね。一度書かない日を作ってしまうと、どんどんと書く理由なり動機がしぼんでいきますね。別に書くまでもないやってなっちゃう。

さて、WEBサービスに関わっている人でも意外と知らない(というか僕は知らんかった)んですが、

インターネットを通じて買い物かご、予約システム、メールフォームなど、他人との通信を前提としたASPなどを利用させる場合やメールマガジンの発行の代行などを行う場合には、各地域の通信局に「電気通信事業者届出」という届出をする必要があります。また、他事業者のASPを再販する場合もこの「電気通信事業者届出」を申請する必要があります。

www.hitodeki.com

 

こういう手続きが必要だったりします。総務省のHPに必要な手続きが書いてあって、簡単な書類の作成と法人なら履歴事項全部証明書、個人であれば住民票と返信用の封筒を送って受理されると、通知が届いて終わり。超簡単です。ネット系サービスならほとんど書くところがありません。審査とかじゃなくて届け出なのでサクっと終わるし、届け出に必要なサービスのネットワーク構成図も記入例の猛烈な雑っぷりをなぞっても全然大丈夫です。

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こんな簡単な手続きを代行するだけで、何万円もとる行政書士ってボロい商売だな、情報弱者って悲しいなって思いました。

じゃあまたのー!

 

AWA MUSICは儲かるのか?

どうもこんばんは。ずんぢです。

avexサイバーエージェントによる新音楽サービス「AWA MUSIC」がローンチしましたね。

awa.fm

早速僕もダウンロードして使って見ましたが、UIがとにかく新鮮ですね。そして音楽のヘビーリスナーではない人にもコンテキストを持たせられるように豊富なプレイリストが特徴的で、CAの方々の英知が詰まったアプリケーションだなあと感心させられました。

そんなニュースを見ていたら、出る出る詐欺?状態だったLINE MUSICもついにティザーサイトを公開。どんな形でローンチしてくるのかとても楽しみです。

music.line.me

ネットの書き込みを見ていると「Spotify」が参入してこないうちにどれくらい刈り取れるか?みたいな意見があったのですが、僕が思うにSpotifyフリーミアムが提供できるまでは(絶対に)日本に参入してこないと思います。そもそも日本のブランチオフィスが出来て2年くらい経過している訳で、その間日本のレーベルと交渉を続けてはいるもののフリーミアムの壁は高く超えられていないのではないかなと。

というか、AWAも(まだローンチしてないがおそらく)LINE MUSICも本当はフリーミアムで提供したかったのだが、どうにもうこうにもレーベルとの折り合いがつかないので苦渋の決断で有料モデルのみでの参入、なんではないかなと。

LINEは実際サービスローンチできる状態にあったのにそれを取り止めたと公言しているわけで、その結果avexソニーと共にジョイベンを作るに至ったわけで、フリーミアムの道はかなり険しいのではないかと推測します。

 AWA MUSICのサイトを見ると「登録なしですぐ聴ける」や「3ヶ月間FREE」といったコピーが並び「無料」というフレーズはないものの、avexの決算発表や先行してニュースになっていた有料のサービスモデルについても一切の記載がないあたりは、ユーザーに対しては限りなくフリーミアムのサービスとして訴求していきたい、という思いが見え隠れしているんではないでしょうか。

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avexホールディングス 2015年3月期業績説明資料より

 

さて、前置きが長くなりましたが表題のAWA MUSICは儲かるのか?」

上記のビジネスモデルでユーザー課金をした場合、手残りは一体どれくらいになるんだろう?というのを勝手に邪推してみたいと思います。

Lite版とプレミアム版とがありますが、聴き放題のサブスクリプション著作権料の料率が不明なので、ここはLite版の税込360円をベースに考えてみたいと思います。

Appstoreの場合、IAPの手数料が30%なので、360-108=252円

で、少なくても50%くらいは権利者に持っていかれるであろうということで、252-180=72円

でもってさらにJASRACなどの著作権管理団体に使用料を払う必要があります。JASRACのホームページに早見表がありまして、

使用料早見表(インタラクティブ配信) JASRAC

ここのストリーム型で月額サービス欄を見てみると、

月間の情報料及び広告料等収入の3.5%

とあります。

というわけで、72-12=60円

でさらにほかにも色々ありそうなので、多く見積もっても1課金ユーザーあたり50円くらいだとします。

Lite版のユーザーが10万人いたとして、月の手残りが500万。やっぱ、、音楽サービスってなんかあんまり美味しい感じはしないです。

しかも「3ヶ月FREE」とかやってますけど、あれ、権利元にはその間原資を負担してお金を当然払わなければいけないわけでいやー大変だなーとか、MG(ミニマムギャランティ)あるだろうな、とか色々推測してしまいます。

今は登録フローもなく即聴き放題なわけですが、3ヶ月後、どれくらいの人がこのサービスにお金を払ってでも使い続けたいと思える価値を提供できるか?がとにかく重要で、いざこれが有料となった場合に使い続けてくれるユーザーは一体どれくらいいるのかなと。結局YouTubeでタダで聴けばいいじゃん、を超える価値をちゃんと提供できるかが鍵になるんだろうなと。

とはいえリリースされたプロダクトの質は本当にすばらしいので僕もどんどん使いたいと思いますし、AWA MUSICが日本の音楽業界のフリーミアムの壁を超えるきっかけになることを期待しています!

じゃあまたのー!

【第1回】お前にMCNが語れるのか?〜序章

どうもこんばんは。ずんぢです。

いま自分が関わっている仕事でインプットのためにも調べたりしていることがありまして、MCN(マルチ・チャンネル・ネットワーク)についてです。

調べていて正直WEBマーケッターの人でも「MCNってなんなのさ?」という問いにサクッと明瞭に答えられる人はいないんじゃないか?と思ったのが、今回のきっかけです。当事者であるが故に、書けないことも情報として入ってきたりはするんですが、Newspicksで意識高い上から目線のポジショントークをしたい訳ではなく、当事者意識を持って調べていたことの備忘録をブログにでも記しておけば後で見返した時に自分のメモにもなるし、人に説明するときにも「俺のブログ、見といて」って言うとかっこいいかなと思いました。鉄は熱いうちに打て!ということで、帰宅早々ブログを書くわけです。

 

さて、MCN。

「MCNとは」とググる

ferret-plus.com

とか

www.opt.ne.jp

とか

MCN(マルチチャンネルネットワーク)とは何か - 業界人間ベム

とかが参考になりました。

なんとなくわかりますっていうか、わかったようでわからんというか正直これを人に説明するとなると、、うーんっていう。このモヤモヤ感。

 

調べていくとMCN自体は2013年ころから存在していまして、当時Youtuberという呼称も存在していなかった時期に先駆的存在だったジェットダイスケさんが説明してくれている動画がありました。

www.youtube.com

「束ねて大きく見せる、、アジとかイワシが群れて大きな魚であるように見せかける、あれみたいなものですね!」

と。なるほど。

 

いやいやいやいやw、わからんってw。

この猛烈なモヤモヤ感もありつつ、結局MCNってどういうビジネスしてんの?とか何が新しいの?とか、海外の事例とかもっとちゃんと知りたいんですけど!っていうところからスタートしまして、MCNと言えばこの人、みたいなご意見番も周りにいないため、じゃあ自分が語れるくらいになれるようにちょこちょこと調べ始めたわけです。

 

www.nhk.or.jp

NHKオンラインに掲載されている取材動画です。

イギリスにあるMCNに直接インタビューして、MCNがどんな役割を果たしているのかを明瞭に伝えてくれるいい取材だと思いました。

ここに登場するBase79というMCNは2014年にRightsterという同じMCNに買収されているのですが、Rightsterは他のMCNと異なりIPOしているためコーポレイトページに詳細な財務状況だったり事業ポートフォリオがガツっと出ていたので次回はそこの話から書いてみたいと思います。

 

はい、というところで今日はブログの開設とデザイン設定ばかりに夢中になってしまったので次回から調べたことや感じたことをメモっていきたいと思います。

じゃあまたのー!